ここではすべてが美しい。

中川村には、とてもさわやかな風が吹きます。
村の四方を囲む日本アルプスから絶えず吹く風には、
かぐわしい緑と大地の香りが不思議なほど濃く残っています。

中川村には、とても美しい景色が息づいています。
木々は繁り、田園は広がり、山々には残雪が見え、夜には満天の星が煌めきます。

中川村は、とてもあたたかい人たちの住む村です。
道行く人が、
「こんにちは。今日もいいお天気ですね」
と、笑顔であいさつをかわす。
そんなあたりまえがナチュラルに根づいている村です。

また中川村には、たくさんの美しいくだものが実ります。
あたたかい人たちが、
じっくり手間と時間と愛情をかけて育てたくだもの。
それは信じられないほどに甘く瑞々しく、どこか懐かしい味がします。

目に見えるものと、目に見えないもの。
そのどちらもが、ひとしく美しい。これが中川村です。

中でも特に美しいと私たちが思っているもの。
それは、手間ひまをかけてくだものを育てる、作り手のこころ。
そして、そのこころに価値を感じることのできる、買い手のこころ。
そんな愛あるこころのつらなりは、
美しい日本の原風景とも言えるのではないでしょうか。
今なお失われ続けている、目には見えない日本の原風景と。

中川村は大切に、守り続けます。
妙なる自然を。愛あるくだものを。こころのつながりを。
それらすべてから生まれる、かけがえのない美しさを。
ひたすらに守り続け、ここに生き続けることが、
やがて訪れる未来の遺産になると信じて。

中川村長　宮下 健彦